仮想通貨を買うときの手数料はできるだけ安く抑えたいですよね。手数料が高いと、折角コインが値上がりしたのに、手数料で結局損をしてしまうということも起こります。
今回は、仮想通貨の代表であるビットコインのスプレッドについてまとめました。初心者でもわかるように簡単に説明したので、手数料を安く抑えたいという方は是非参考にしてみてください。
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仮想通貨のスプレッドは「実質的な手数料」として発生している!

スプレッドというのは、売値と買値の差のことです。ビットコインを買う際、「取引手数料が無料!」というのをうたっている仮想通貨業者は多いですが、取引手数料は無料でもスプレッドはあるので実質手数料を払っているということは多いです。
例えば、ビットコインを販売所で購入する場合、同じタイミングでも売値として表示されている価格と、買値として表示されている価格に差があります。
下はビットフライヤーの販売所ですが、①の購入価格が約106.7万円で、②の売却価格が103.5万円となっています。このタイミングで1ビットコインを買ってすぐ売ると、106.7万円で買って103.5万円で売ることになるので約3.2万円を失うことになります。10万円分買うとすると、3000円損する計算ですね。

スプレッドのややこしい所は、銀行の振込のようにいつも決まってXX円やXX%と設定されているものではなく、時間によっても取引量によっても販売所によってもコインの銘柄によっても異なるという点です。(このページの下で、2018年3月時点の各販売所のビットコインのスプレッドを比較しています。)
そのため、この取引所のこの銘柄は高いことが多いというのはある程度わかりますが、スプレッドはコロコロ変わるので、実際に買うタイミングでどこが一番安いのか?を知りたい場合はそのタイミングでスプレッドを比較する必要があります。
ただ、比較しなくてもすごくスプレッドに差がありこの銘柄を買うならこの販売所というのはある程度決まっています。例えばモナコインを日本の販売所で買いたい場合は、bitFlyerのスプレッドがかなり広い(15%ほど)ので、Zaifで買った方が良い(5%ほど)とかです。
スプレッドを理解するために取引所と販売所の違いを知ろう!
仮想通貨を調べ始めると「販売所」や「取引所」といった言葉を聞くと思います。初心者の方は、販売所と取引所ってどう違うの?一緒じゃないの?と思う方も多いですが、実は全然違います。
コインチェックやビットフライヤーにも販売所と取引所があります。下はビットフライヤーの例。

スプレッドは販売所でかかってくる手数料なので、スプレッドを理解するためにも、販売所と取引所の違いはとても大切!簡単な違いなので、ここでさっくり理解してしまいましょう。
まず、スプレッドという考え方がある販売所とは何か?というと、ユーザと企業(ビットフライヤーやザイフ)が仮想通貨を売ったり買ったりするところです。企業相手なので、企業が提示した料金で買う必要・売る必要が出てきます。そのため、デメリットとしてスプレッドが広くなりがち(手数料が高くなりがち)です。しかし、販売所にはメリットもあって、取引所よりも簡単に仮想通貨を買うことができます。(取引所は、買いたい価格と数量を入力する必要があるが、取引所は買いたい数量だけでOK。)

次に、取引所とは何か?というと、企業を介してユーザとユーザと仮想通貨を売買するところです。取引手数料という手数料が取られますが、取引所の手数料は0.01%だったり0%だったり、マイナス0.01(売り買いすると手数料が貰える)だったり、販売所と比較して手数料が安いです。ザイフがマイナス手数料!と言っているのは販売所の事ではなく取引所のことですね。ちなみに、販売所のスプレッドだと3%以上あるのが普通なので、実質的な手数料は結構違います。取引所のデメリットとしては、販売所よりも売り買いするのが少し難しい点ですね。取引所では、買いたい価格と買いたい数量を入力する必要があり、買いたい価格を入れるのが「いくらと設定すればいいの?」となり最初は難しいと思います。慣れたら簡単ですが、最初は戸惑う方が多いですね。

まとめると、販売所は手数料が高い!、取引所は手数料が安い!という違いがあります。そして、スプレッドというのは販売所の手数料です。そのため、ここではスプレッドについて説明していましが、ビットコインの手数料を抑えたい方は、取引所を買うことをおすすめします!ビットコイン以外を買う場合は、銘柄によっては販売所での取り扱いしかない場合もあるので、一概にどこがいいとは言えません。メジャーな銘柄だと、ビットコインやイーサだとbitFlyerの取引所、リップルだとビットバンクの取引所、モナコインだとZaifかビットバンク
の取引所(厳密には取引量がビットバンクの方が多いので、ビットバンクがおすすめ)、ネムだとZaifの取引所、レバレッジをかけたFXだとDMM Bitcoin
やGMOコイン
、bitFlyerだと言われていますよ。
ビットフライヤーでのビットコインの買い方は、下の記事を参考にしてみてください。取引所での買い方と販売所での買い方をわかりやすくまとめていますよ。
関連記事:ビットフライヤーでのビットコインの買い方【取引所&販売所】
各販売所のビットコインのスプレッドを知りたい!という方は、下を続けて読んでみてください。
2018年最新版!ビットコインで最もトクする販売所は?4つの仮想通貨業者を比較!
スプレッドの説明のところで、各販売所によってスプレッドは異なると述べました。今回は人気の4つの仮想通貨の販売所のビットコインのスプレッドを調査して、どこが最もお得なのか!?を調査しました。(2018年3月時点)
調査したのは以下の4つの販売所です。(取引所ではないです。)
- bitFlyer:セキュリティーが一番いい!取引高も多く人気!ただし、アルトコイン(ビットコイン以外のコイン)を”販売所”で買うのはスプレッドが広すぎるからおすすめしない。
- Zaif:取引所がマイナス手数料で、取引所で様々な仮想通貨を買えるのが人気。ただし、使い勝手はあまりよくない。
- GMOコイン
:取引所がない、販売所だけの仮想通貨業者。スマホアプリでもFXができ、使い心地も良い。
- DMM Bitcoin
:アルトコインのFX(レバレッジ取引)ができる。ただし、現物取引(レバレッジをかけない取引で、普通にお金を払った分のコインを買う方法)はビットコインとイーサしかない。
- ビットバンク
:セキュリティーも高く、様々な銘柄を取引所で購入できる。知名度はないが地味に人気。ただし、販売所形式では購入できない。
ビットコインを販売所で買いたい!という方は参考にしてみてください!
では、結果です。ビットコインのスプレッドの比較結果は以下のようになりました。(2018年3月13日時点)
販売所 | 売却価格 | 購入価格 | スプレッド |
bitFlyer | 917,968円 | 1,067,183円 | 149,215円 |
Zaif | 959,856円 | 1,036,152円 | 76,296円 |
GMOコイン |
971,655円 | 1,001,655円 | 30,000円 |
DMM Bitcoin |
993,293円 | 997,237円 | 3,944円 |
ビットバンク |
販売所なし | 販売所なし | 販売所なし |
今回調べた結果だと、DMMビットコインが圧倒的にスプレッドが圧倒的に狭かったです。
ただ、同じ販売所でも、時間や取引量によってスプレッドは大きく変わるので、複数の取引所を開設して起き、ご自身のタイミングで確認するのがいいと思いました。というのは、1時間前のビットフライヤーだと1ビットコインあたりのスプレッドが3万だったのに、今調べると15万円ほどに広がっていたからです(^^;)
結局、仮想通貨はどの取引所・販売所がおすすめなのか?

ここでは、各取引所・販売所の特徴を整理しながら、どの取引所がいいのか?をお伝えします。仮想通貨の取引所は、何を買うにもここが圧倒的にいい!というものはなく、この銘柄(コイン)を手数料を抑えて買うならこの取引所、FXするならこの取引所、送金するならこの取引所と言ったように、目的に合わせて使い分けることが大切です。
BitFlyer(ビットフライヤー)の特徴とおすすめ度
区分 | BitFlyerの詳細 |
サービスの特徴 | セキュリティーに力を入れていることが特徴。リクルートなどの大手企業も出資しており、資金力がある。メリットも沢山ある仮想通貨業者が、デメリットもあるので注意が必要。 |
メリット | 画面も見やすく使いやすい。セキュリティーも高い。手数料もスプレッド以外は安め。取引量も多い。サーバも強い。海外の取引所への送金にも使いやすい。 |
デメリット | アルトコイン(ビットコイン以外の銘柄)は販売所でしか購入できないものが多く、販売所のスプレッドが広い。(手数料が高い)モナコインとかはビットフライヤーで買ってはいけない。ビットコインもBitFlyerの販売所で買うのはNG。 |
仮想通貨Funのオススメ度 | ★★★★★★★★★☆ (おすすめ:ビットフライヤーの取引所はGood) |
公式サイト | bitFlyer |
Zaif(ザイフ)の特徴とおすすめ度
区分 | Zaifの詳細 |
サービスの特徴 | テックビューロが運営している取引所。ビットフライヤーの特徴と真逆。 |
メリット | 手数料が安い(取引所の取引手数料がマイナス)。仮想通貨の積立ができる。独自トークンが買える。アルトコインを買いたい場合はZaifの取引所で買うと安く買えることが多い。 |
デメリット | サーバダウンが多い。画面が使いづらいことが多い。問い合わせの回答が遅い。 |
仮想通貨Funのオススメ度 | ★★★★★★★★★☆ (おすすめ) |
公式サイト | Zaif |
DMMbitcoinの特徴とおすすめ度
区分 | DMMbitcoinの詳細 |
サービスの特徴 | 2018年1月からの参入した取引所。DMMが運営している。アルトコインのレバレッジに特化している取引所。 |
メリット | レバレッジ取引ができるアルトコインの種類が多い。今回の調査ではビットコインのスプレッドが狭めだった。 |
デメリット | 現物取引(レバレッジをかけない取引で、普通にお金を払った分のコインを買う方法)はビットコインとイーサしかない。ネムやリップルのスプレッドは広め。クレジットカードでの入金ができない。 |
仮想通貨Funのオススメ度 | ★★★★★★☆☆☆☆ (普通:初心者よりもFXしたい中級者以上におすすめ) |
公式サイト | DMM Bitcoin |
GMOコインの特徴とおすすめ度
区分 | GMOコインの詳細 |
サービスの特徴 | GMOインターネットグループが運営している。 |
メリット | スマホアプリが使いやすい。手数料(入金、送金、出金、取引手数料)が無料。 |
デメリット | 販売所しかない。 |
仮想通貨Funのオススメ度 | ★★★★★★★☆☆☆ (普通:仮想通貨FXをしたい人が使うことが多いが5倍までに変更されたのでうーん…と言ったところ。) |
公式サイト | GMOコイン |
bitbank.cc(ビットバンク)の特徴とおすすめ度
区分 | BitFlyerの詳細 |
サービスの特徴 | 知名度はイマイチだが、デメリットが少なくメリットが多い取引所。 |
メリット | セキュリティーが高い。様々なアルトコインを取引所で購入できる。2018年6月末まで取引手数料無料のキャンペーンを実施中。 |
デメリット | スマホアプリがない。販売所がない。最近人が増えてきてサーバが重いと聞く。 |
仮想通貨Funのオススメ度 | ★★★★★★★★★☆ (おすすめ:リップルを買うならココ。) |
公式サイト | ビットバンク |
さらに手数料を安くしたい場合は海外の取引所という選択肢もあり!

特に、binanceは手数料が安い上に、画面も見やすい!買える銘柄も多い!ということもあり人気を集めていますね。
仮想通貨にハマる方は、
- 日本の販売所の手数料が高いと気づく。
- 日本の取引所を使うようになる。
- 海外の取引所を使うようになる。
という変遷をたどっている方が多いです。
日本の取引所に慣れて来たら是非検討してみてください
関連記事:バイナンスでのエイダコインの買い方
まとめ
今回は、仮想通貨のスプレッドについてまとめました。
- 仮想通貨のスプレッドは実質的な手数料で、販売所での売値と買値の差額のこと!
- 仮想通貨は販売所での購入よりも取引所での購入がおすすめ!
- 人気の取引所5社のスプレッドを比較したところ、DMMbitcoinが一番スプレッドが狭かった!
- 仮想通貨の取引所にはそれぞれ特徴があるので目的に合わせて使い分けることが大切!
- 手数料を抑えたい場合、海外の取引所という選択肢もあり!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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